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12.18オープンセミナー「馬搬の可能性と林業の未来」を開催しました

 「釜石大槌バークレイズ林業スクール」第2期もいよいよ終盤。今期最後のオープンセミナーを開催しました。テーマは<馬搬>。第1期からの念願がようやくかないました。

 講師は、林業の調査・研究やコンサルティングを行っている森林環境レアライズ http://www.f-realize.co.jp/ の石山浩一さんと、釜石のおとなり遠野市で馬搬を実践している岩間敬さんのおふたり。岩間さんには実際に、当組合の間伐現場でのデモンストレーションも行ってもらいました。

 石山さんは「木材搬出の歴史 これからの環境配慮型森林施業」と題して、山仕事の歴史から始まり、馬搬による搬出作業の作業量やコストなど細かい数字の分析まで、馬搬を俯瞰的に解説してくださいました。

北海道の石山さんのお家は、実際に馬搬をやっていたということで、昭和初期の貴重な写真も披露していただきました。また馬搬のそれぞれの作業工程(荷造りや荷卸し、運搬等)に要する時間を調査した昭和初期のデータなども紹介されました。「馬搬」というと馬が木材を引いている姿が印象的ですが、実際には道具を使って丸太を脱着する工程に時間がかかり道具を使う技術も必要とされることなど、馬搬の奥深さがわかりました。

 環境面ですぐれている点が強調されることの多い馬搬ですが、石山さんは今の日本で一般的な林業機械での1日の作業量についても細かく紹介されたので、その量をふまえて馬搬で可能な作業量のおおまかなイメージがつかめたのではないでしょうか。

 

 岩間さんは、自身がイギリスの馬搬技術コンテストに出場した際の映像などを見せながら、馬搬を紹介。

三陸沿岸では海と山の環境に配慮した漁師さんから仕事を請けているというお話もありました。一方で、宮城県の企業から依頼され、ひとつの現場に林業機械と馬搬を併用した「ハイブリッド林業」の現場で作業しているとのお話もあり、一見「古い」と思われがちな馬搬がじつは最先端であるという点も新鮮でした。

 また、じつは海外(ヨーロッパ)の各地で行われている馬搬と日本の馬搬の違いについてのお話もありました。馬や道具の価格の違い、共通性などは、日本で馬搬を(再び)広げていくうえでも示唆に富んでいました。

 

 林業スクール校長で当組合参事の高橋からは、2000万円の高性能林業機械の減価償却を例にして、馬搬は経済的にも優れているという分析を紹介しました。どの程度の人員でどれくらいの規模の山林の作業をするのか、また現場になる山林の状況によっては、高性能林業機械との併用や、馬での作業のほうが経済的にも有利になる場合もありそうです。

 

 いよいよ、午後からは、当組合で間伐を行っていた釜石市栗林町の山林へ。

(サムライキングと岩間さん)

ほぼ間伐が終わった現場で、何本かの丸太を馬を使って搬出する様子をみんなで見学しました。

動画はこちら⇒

https://www.youtube.com/watch?v=_Sv9O9CxFAU

枝や葉が散乱していましたが、気にする様子もなく、安定した足取りで進むサムライキング。傾斜がきつめの上りでは、勢いよく駆け上がる様子も見られました。

参加者との質疑応答では、使用している道具についてや馬の調教などについて解説していただきました。

 

石山さん、岩間さん、本当にありがとうございました!

 

第2期のオープンセミナーは今回で終了。あとは1月22日の受講生の報告会を残すのみとなりました。第3期は2月から募集しますので、ぜひ釜石地方森林組合のホームページ内のスクールページ http://kamamorikumi.jp/education/ をチェックして下さいね。

(スクール事務局:手塚)

 

オープンセミナー<「馬搬」の可能性と林業の未来>参加者を募集します

 釜石大槌バークレイズ林業スクールでは <「馬搬」の可能性と林業の未来>と題したオープンセミナーを開催致します。

 

 世界的な金融機関バークレイズグループの支援を受け、2015年1月よりスタートした「釜石大槌バークレイズ林業スクール」。2016年4月からは第2期の<実践編><オープンセミナー>を重ねてまいりました。

 

第2期最終回となる<オープンセミナー>は、伝統的な林業のスタイルである「馬搬」をテーマに座学と馬搬見学会を開催します。

山林で伐った丸太を馬を使って搬出する「馬搬」は環境への負荷が少ないだけでなく、条件によっては重機を使った作業よりもコスト面でも有利な場合もあると言われ、注目されています。

 

広く一般、学生のみなさんのご参加をお待ちしております。

 

●日時   2016年12月18日(日)午後9時〜午後3時(終了時間は前後します)

     午前9時〜

       午後9時        主催者あいさつ

       午前9時10分    講師レクチャー

       午前10時30分   講師レクチャー

                〜昼食休憩〜

       午後1時ごろ            見学現場(大槌町内か釜石市内の山林)へ移動/馬搬見学

        午後3時終了予定

●講師    \仍街整譟 平肯售超リアライズ専務取締役)

     岩間敬 (馬搬馬方、遠野馬搬振興会事務局長)

●会場   釜石地方森林組合(釜石市片岸町1の1の1) 

●参加費    無料

      このセミナーはバークレイズの支援金で運営しています

●持ち物  昼食、動きやすい服装、長靴または登山靴、雨具 (靴、雨具は各自判断して下さい)

●その他  林道に入れる車(4WDの軽トラ、ジムニー、パジェロなと)でお越しの方は申し込みのイ傍載してください

 

●申し込み方法 ‖緝充垰疚将⊇蠡悪F厩埒与ぢ緝充垓杁渭⇒軅茘ゼ崋

ーーを明記し、           

      rinngyouschool@kamamorikumi.jp にお申し込みください。

●締め切り 定員になり次第。定員に満たない場合は12月13日(火)

 

※見学会のみのご参加は受け付けません

※締め切り前でも定員となり次第、受付は終了します

 

レクチャー内容紹介

 嵬攤猗遜个領鮖砲箸海譴らの環境配慮型森林施業」 石山浩一

<講演内容>木材の搬出は、古くは人力による藪出しから馬力による集材、そして流送・筏流しなどから始まり、タワーヤーダやフォワーダなど林業機械化に伴い生産性などが大きく変化してきた。
今日は、林業や輸送に関する人材不足から、さらに技術とシステム改革が求められている。集材では大径木化に伴う伐倒と集材技術の改変が大きな課題であり、木材輸送では、より乾燥した丸太を大量に輸送することが求められる。また、車両系作業システムに伴う森林環境への影響もクローズアップされる時代となりつつある。そこで、生物多様性と環境配慮型森林施業のあり方について、離島における森づくりを事例に考える。

<講師プロフィール>

●2004年に豊かな森林と自然環境の保全・創出を目的に森林環境リアライズを設立して、森林計画、森林土木、森林環境、森林施業のコンサルティングを実施。
●2011年の森林・林業再生プラン地域実践事業を支援。2012年から木質バイオマス生産の森林資源量や森林施業システムなど幅広く支援。現在は、遠野市木質バイオマスモデル事業(林野庁補助事業)や高知県大豊町「100年の森づくり事業 森林資源活用中期構想策定」に伴う森林・林業活性化等事業を支援。
●林野庁日本版フォレスター育成研修検討委員ほか、森林施業プランナー、フォレストリーダー、フォレストワーカー、林業労働安全に関する講師など森林・林業を中心に活動。
●森林施業プランナーテキスト「基礎編(労働安全)」森林施業プランナー協会(平成27年)など多数執筆。

 

◆崘枠造切りひらく新しい林業の可能性」  岩間敬

<講演内容>三陸沿岸は、海への影響に配慮する漁師が多く、山への負担が少ない馬搬がさかんに行われた地域でした。重機による林業が主流の現代、馬を使った林業というとアナログなイメージを持つかもしれませんが、これからは馬と重機のハイブリッドによる林業や、環境に負荷の少ない馬搬の材を利用したカーボンオフセット(二酸化炭素排出量の取引)など、馬搬だからこその新しい林業や新しい取り組みが可能となります。わたし自身のこの10年間の取り組みや、実際に見てきたヨーロッパの馬搬を紹介するとともに、馬搬材のブランド化などについてみなさんと一緒に考えたいと思います。

<講師プロフィール>

遠野市出身。東京の建築関係の専門学校卒業後、山梨の乗馬クラブに勤務。その後遠野に戻り、乗用馬の繁殖・調教を行う会社に勤務する傍ら、農林業を経験。林業にかかわるうちに馬搬に興味を持ち、2人のベテラン馬方に師事し本格的に馬搬の道に。30歳のころから馬搬専業となり、馬搬文化と技術の継承、宣伝、普及などを目的として活動している。2011年にイギリスで開催された「馬搬技術コンテスト・シングル部門」で優勝。2012年には岩手競馬、馬事文化賞を受賞。同年、欧州馬搬選手権シングル部門で7位に入賞。

「釜石大槌バークレイズ林業スクール」<短期Bコース>を実施しました!(後編)

 前半はこちら でお伝えしていましたが、つづいて3〜5日目の様子を。

 

●3日目「測量」実習

 前日に「目標林型」を考えて間伐などの手入れを進める、ということを学びましたが、3日目は、林業のすべての作業の前にやらなくてはならない「測量」のやり方を学びました。「測量」というと建設や土木のイメージがあるかと思いますが、林業の現場でも山林所有者さんの山林の面積を知る大事な作業です。

まずは内田先生から測量用の「コンパス」の使い方の説明。今回は、山林での作業経験がない受講生が多かったため、実際の山林ではなく平らな場所で測量を行いました。

受講生は2グループに分かれ、メジャーとコンパスを使い、決められた20箇所のポイントを測りました。

午後は、その結果をエクセルに入力し、両グループの誤差などをチェック。

 

みなさん、効率よく作業をしてやや早めに終了したため、夕方からは当組合がボランティアで施工に協力した釜石市根浜地区の木製避難路と、企業さんや一般の方々と森づくりを進めている箱崎地区に行き、今年の春に植樹をした現場を見に行きました。

そこで参事から、スギなどの針葉樹だけでなく、自生してきた広葉樹を残しながら植樹をしたり、新たにさまざまな広葉樹の苗木も植え、「針広混交林」を目指して山づくりをしていることなどを紹介しました。

 

●4日目 刃物・チェーンソーの扱い

 測量や間伐について学んだところで、いよいよ間伐や山の手入れに用いる刃物やチェーンソーの使用について学びます。冒頭、1時間半ほど、刃物がどのようにできているかという原理を知った後で、なたやカマの手入れ、研ぎ方を実習。

受講生が持参したなたも内田先生にかかると、みるみるうちに切れるなたになりました。

なたやカマを実際に使ってみる受講生。「カマでの草刈は初めて」と言いながらとても巧い方も。

 

続いてチェーンソー。普段使っていても、なかなか分解してきちんと構造を見る機会は少ないのではないでしょうか。

こちらも構造を確認した後で、ソーチェーンの目立て。「目立て」というのは研ぐことです。

受講生のみなさんも研いでみました。

チェーンソーが切れるようになったところで、全員、丸太を伐ってみました。

初めてチェーンソーを持つという人から時々使っている人までいましたが、それぞれのレベルに合わせて内田先生と参事からアドバイスをしました。

 

●5日目「世界の森林と林業/振り返り」

 初日に、日本の森林と林業、そして釜石大槌地域の森林や釜石地方森林組合の取り組みについては講義がありましたが、最終日は内田先生から「世界の森林と林業」について講義。林業先進地と言われるオーストリアやドイツ、スウェーデンに滞在した経験から感じた、それら先進国と日本の違いについて解説していただきました。

 世界の先進国と言われる国々のなかで林業が「儲からない産業」となっているのは日本だけ、ということで、なぜそのような状況になっているのか……。山や樹種といった環境的な要因から、森や木に対する国民の意識の違い、さらには教育の違い、などさまざまな違いや課題が浮き彫りになりました。

 その後、前日に受講生にまとめておいてもらった5日間の講義や実習を通じての疑問や質問に、内田先生と参事から回答しました。

午後は「振り返り」として、5日間で学んだこと、得たことについて発表し全員で共有しました。

今回の<Bコース>は学生も多かったので、今後の進路と関連付けて発表してくれる方も多かったのが印象的でした。

5日間でかなりの結束力を見せたみなさん、これからもそれぞれの地域で森や木にかかわり、また釜石にも来てくださいね!

「釜石大槌バークレイズ林業スクール」<短期Bコース>を実施しました!(前編)

 10月8〜12日に「釜石大槌バークレイズ林業スクール」<短期Bコース>を実施しました。

今回は20代を中心に、学生5名、社会人4名の計9名が参加。うち5名が女性という、若さと女性のパワーあふれる合宿となりました。

 

●1日目 <講義「世界と日本の森林・林業」、「釜石地方森林組合の取り組み 現状と課題」/チームビルディンググループワーク>

午前中は、

まずは、初対面の参加者同士自己紹介。

その後で

・「釜石大槌バークレイズ林業スクール」校長で、釜石地方森林組合参事の高橋から、当組合の東日本大震災後の取り組みや、震災前からの集約化施業、間伐の意味などについて説明

・スクール顧問で「森と木の技術と文化研究所」の内田健一さんから、日本の林業の現状、課題についてを解説

専門用語も飛び出し、メモをするのに苦労した方もいたかと思いますが、講師陣の熱気は伝わったのではないでしょうか……。

 

午後は、

・都留文科大の高田研教授によるコミュニケーションとリーダーシップを体感するチームビルディングのグループワークを実施しました。

こちらは昨年の<通年コース>以来4回目の実施ですが、毎回、スクールの全講座のなかでもっとも好評を博しているといっても過言ではないこのチームビルディング。今回も一気に参加者同士の距離が縮まりました。

ちなみに右の写真は、張り巡らされているゴムに触れないようにして、チーム全員がゴムの左から右に移る、というアクティビティです。みんなの知恵とアイデアでがんばりました。

 

 初日の夕食は、市内の山間部の古民家で、みんなでサンマとマツタケを焼きました。ご飯はもちろんかまどで。海のイメージが強い釜石ですが、実は9割が山林。そんな暮らしを感じていただけたでしょうか。

サンマは釜石・大船渡産、マツタケは高橋参事の地元の山田産です。

 

●2日目 「森の診断と施業(育林)技術 〜調査から間伐まで」

 2日目は<通年コース>と合同で、講義からスタート。「天然林」「天然生林」「人工林」という用語や「目標林型」とは何か、間伐にはどんな種類があるのか、などについて学習しました。「間伐」と聞くと、成長の悪い木を切って将来有望な木を残すのかな、というイメージを持っている方もいるかとおもいますが、それだけではなく、地形や樹種(木の種類)、そして「目標林型」などさまざまな要素を複合的に勘案して、どの木を間伐の対象にするか決めるということが理解してもらえたかとおもいます。

 そして、当組合で作業を始めたばかりの間伐の現場へ。

現場のリーダー波田野と参事から、この現場の状況や、高性能林業機械についてご説明。当組合最年少の黒沢がチェーンソーで切った木を、4年目の佐藤がグラップル(木をつかんで集める機械)で掴み、波田野が決められた長さに伐る(造材)という一連の作業から、スピードのあるフォワーダーが丸太を積みこみ林道を走っていくところまでを見てもらいました。

 現場で昼食をとった後は、いよいよ受講生による選木の実習。決められた区画(プロット)内のすべての木の太さ(胸高直径)を測った上で、どの木を間伐の対象とするかを選ぶ作業(選木)をしました。少し傾斜のきつい斜面だったので、山林を歩きなれていない受講生には大変だったでしょうか……。

 その後に両グループから調査の結果を発表。講師の内田先生と高橋参事と受講生とで「なぜこの木を選んだのか」についての質疑応答、そして講評を行いました。

 受講生のみなさんからは「間伐は、体力だけでなく山についてのいろいろな知識が必要な作業だということを実感しました」などの感想が出ました。

釜石大槌バークレイズ林業スクール<短期Aコース>を実施しました(後編)

先日、釜石大槌バークレイズ林業スクール<短期Bコース>前半をご報告しましたが、つづいて後半の4日目、5日目です。

 

●4日目「間伐現場見学/間伐のための調査実習」

 午前中は内田先生から「森の診断と施業(育林)技術 〜調査から間伐まで」と題してレクチャー。冒頭で、間伐などの手入れが行き届かなかったために災害を引き起こしてしまった事例がいくつか紹介されました。そういった事例を踏まえて、経済性だけではない森林の多面的機能を学習。やみくもに作業を行うのではなく「目標林型」を定めた上で、40年後50年後にどのような山林をつくっていきたいかをイメージして間伐などの計画を立てるのが大事だというお話をしていただきました。続いて、具体的に山で立木を調査する方法や道具について学びました。締めくくりの「美しい森をつくろう」というお話が印象的でした。

 

 午後は、当組合が間伐を行っている現場へ。(写真では、チェーンソーマンが見えませんが、左奥で伐倒しています)

チェーンソーで伐った木を重機(フェラバンチャーとハーベスタ)で集材・造材する様子を見学しました。

コチラからその様子の動画が見られます

⇒ https://www.youtube.com/watch?v=Ysv0tGfQGmc

 

 続いては、2グループに分かれて、それぞれ10メートル四方の中の立木を調査し、間伐を行う想定で対象となる木を選ぶ「選木」という作業の実習を行いました。

初日のグループワークの成果か、両グループともチームワークを発揮して作業ができました。

調査結果をもとに、選んだ木を各グループから発表。内田先生と参事からコメントをしました。単に木の間隔や成長から判断するのではなく、地形なども見ながら判断しなくてはいけないというアドバイスでした。唯一の正解はないだけに、総合的な判断が必要ですね。

 

●5日目「林業先進地・欧州の林業 /振り返り」

 4日間の実習を踏まえて、まずは内田先生から林業先進地と言われるヨーロッパ、中でも、ご自身が最近視察に行かれたドイツ、オーストリア、スウェーデンを中心にお話いただきました。単に林業用の機械の違いなどにとどまらない、風土や教育、国民の森林や林業への意識などについても言及した講義でした。

 その後は、全員で5日間の振り返りを行いました。

この写真では分かりにくいですが、初日と同じく、この紙には人の形が書いてあります。その中に現在の自分、外側に自分の目指す姿を書く、というものです。初日も同じ内容を行いましたが、皆さん、仕事に取り組む姿勢や意識がより明確になったようでした。なかにはプライベートの目標を書く方も……。5日間同じ釜の飯を食った同志ということで、本音で語り合えたようでした。

いよいよ10月8日からは<短期集中Bコース>が始まります。こちらは学生を中心に東京や盛岡から男女7名が参加する予定です。

【締め切り延長 19日まで!】釜石大槌バークレイズ林業スクール<短期Bコース>

 10月8日〜12日に行う<短期集中Bコース>の受講生募集ですが、キャンセル発生に伴い、追加で2名募集することにしました!

 

<短期Aコース>の参加者からは「林業の基本を知ることができた」といったスクールの感想のほか「釜石の農山村の暮らしを体験しながらの合宿が楽しかった」とのコメントもいただきました。

 

カリキュラムなどの詳細は、釜石地方森林組合サイト内の「釜石大槌バークレイズ林業スクール」のページをご覧の上、必要事項を記載し、サイトからお申込ください。

http://kamamorikumi.jp/education/curriculum.html

 

・このスクールは英国の金融機関バークレイズグループのご支援で、受講料は無料で実施しております。参加者の釜石までの交通費や宿泊費は自己負担となりますので、ご了承ください。

・宿泊先は、釜石市内の施設を主催者で手配しております。宿泊費は3500円程度です。

釜石大槌バークレイズ林業スクール<短期集中Aコース>を実施しました(前半)

 これまで何度となくご紹介してきた釜石大槌バークレイズ林業スクール<短期集中Aコース>。

終了しひと段落したころに台風10号が襲来したため、ご報告が大変遅れてしまいました。

 

●1日目 <講義とグループワーク>

午前中は、

・「釜石大槌バークレイズ林業スクール」校長で、釜石地方森林組合参事の高橋から、当組合の東日本大震災後の取り組みや、震災前からの集約化施業、間伐の意味などについて説明

・スクール顧問で「森と木の技術と文化研究所」の内田健一さんから、日本の林業の現状、課題についてを解説

午後は、

・都留文科大の高田研教授によるコミュニケーションとリーダーシップを体感するグループワークを実施

受講生の宿舎は、市内橋野地区の古民家をリノベーションした施設です。

(こちらは台風10号での被害はなく、集落の復旧作業のボランティアの拠点になりました)

初日ということで、地元の料理を体験し、受講生と当組合の職員とで顔合わせを兼ねて交流しました。

 

●2日目 <林業現場の作業の安全/刃物、チェーンソーの扱い>

いよいよ林業スクールの本番。林業で労働災害が多いとされている要因や背景、現場で身体に負担の少ない歩き方などを内田先生が説明。作業の基本である刃物についても時間をかけて学習。刃物を知ることは、チェーンソーや伐倒を行う重機の基本を知ることでもあります。もちろん、刃物の構造を知ることで初めて、研ぎ方も分かります。奥深い刃物の世界。

(鉈の研ぎ方を解説)

刃物を実際に使ってみた後で、チェーンソーの目立て(刃を研ぐ)の仕方などを習い、チェーンソーで丸太を伐ってみました。

 

●3日目 <測量実習>

 間伐をするにあたってまずやるべきことといえば、測量です(間伐にかぎったことではありませんが)。3日目は、4グループに分かれて測量を行いました。当初、事務所横の河川敷の藪で行う予定でしたが、前の週の雨で冠水したため、事務所の貯木場を測ることに。

コンパスの使い方を習ったらいざ実践。あらかじめ定めた12個のポイントの間の距離や高さの違いなどを各グループで測りました。

 午後はその結果をもとにパソコンで入力。同じポイントを測りましたが若干の差が……。結果について、内田先生や高橋参事から注意点などをお話しました。

 

 

林業スクール<短期集中Bコース>締め切り迫る! 〜9月9日まで!

 現在、第2期を実施している「釜石大槌バークレイズ林業スクール」。8月19日〜23日には合宿形式で行う<短期集中Aコース>が無事終了しました。(後日、レポートもこのブログに掲載します)

そして、現在、10月8日〜12日に行う<短期集中Bコース>の受講生を募集しています!

定員を超えた場合は、作文の内容などをもとに、受講いただく方を選ばせていただきますので、ご了承ください。

また、電話等で参加の意向を伝えていただいたまま、作文をお送りいただいていない方についても、作文提出をお願いします。

締め切りは9月9日となっております。

 

<短期Aコース>の参加者からは「林業の基本を知ることができた」といったスクールの感想のほか「釜石の農山村の暮らしを体験しながらの合宿が楽しかった」とのコメントもいただきました。

 

カリキュラムなどの詳細は、釜石地方森林組合サイト内の「釜石大槌バークレイズ林業スクール」のページをご覧ください。

http://kamamorikumi.jp/education/curriculum.html

・このスクールは英国の金融機関バークレイズグループのご支援で、受講料は無料で実施しております。参加者の釜石までの交通費や宿泊費は自己負担となりますので、ご了承ください。

・宿泊先は、釜石市内の施設を主催者で手配しております。宿泊費は3000円程度です。

林業スクールオープンセミナー「林業先進地スウェーデン、そして日本の森づくり」を実施しました

 7月24日に「林業先進地スウェーデン、そして日本の森づくり」と題して、釜石大槌バークレイズ林業スクール今期第2回目のオープンセミナーを実施しました。

講師は、ニルソン清水恵さんと、当スクール顧問の内田健一さん。なんと、当スクール始まって以来初の海外からの講師です!

とはいえ、ニルソンさんは日本の生まれ育ちですのでもちろん日本語は堪能。日本とスウェーデンの両方を知り尽くしているので、日本にいる私たちにも分かりやすいレクチャーでした。

 先立ってセミナー前の午前中、おふたりとともに、釜石市内で当組合が間伐をしている現場や、この春に植林をした現場へ。

というのも、日本とスウェーデンでは湿度や気温などがまったく違っていて、それに伴って、樹種や植樹にかかるコストがまったく違うため、日本の林業の実情をご紹介しました。

 

そういった日本の状況を踏まえていただき、午後からいよいよ「オープンセミナー」です。

まずは、スウェーデンのほか、ドイツやオーストリアの林業の現場にも赴いたことのある内田先生から、日本と林業先進地の違いについてお話いただきました。

日本とヨーロッパでは、「森」や「林業」にまつわる一般の国民の意識や教育制度が違うことがよく分かります。

 

 つづいて、ニルソンさん。「私と育つスウェーデンの森」がテーマです。

●ニルソンさんプロフィール

ニルソンさんは、日本の外大を卒業後に交換留学でスウェーデンに渡り、日本語教師として勤務した後、農林高校の社会人コースで林業を学びました。その後、同じくスウェーデン国内の製材所に勤務し、今度は国立の農業大学で学びました。スウェーデン人の旦那さんとの間に2児をもうけ、同国中部の森林組合に勤めながら子育てもしています。森林組合では、木質バイオマスを各地に供給するためのオペレーションなどを担当しているそうです。

●スウェーデンの教育

まずは、同国の森林教育について。日本に比べて、教育全般が地方分権が浸透しているそうで、また同時に、民主主義と主体性を重んじる教育ということでした。さらに、高校の時点で「職業コース」「進学コース」がはっきり分かれていて、「職業コース」ではかなり専門的な職業教育を受けるとのことでした。

大学では、学んだことがすぐに現場で活かせるような講義や実習が行われているそうで、こういう点も日本とはだいぶ違う様子です。

●スウェーデンの森林産業

スウェーデンには古くからずっと豊かな森があったのかと思いましたが、じつは産業革命の後に木材需要が高まり、無計画な伐採が行われた時代を経て今に至っているとのこと。1900年代初頭には、皆伐(すべての木を伐ってしまうこと)の後に再造林(植林)が義務付けられたり、皆伐の面積が制限されるなど、森林を守る方向に進みました。

その後には、林業の作業の効率化によるコスト削減や付加価値化の取り組みも進み、現在、林業は一定のステイタスの職業になっているようです。

●スウェーデンのエネルギー

また原油の輸入、原発依存の時代を経て、1980年代には「原発の2010年までの閉鎖」が国民投票で決まり、再生可能エネルギーに舵を切りました。現在のエネルギー自給率は70パーセント。ニルソンさん自身も木質バイオマスの安定的な供給にたずさわっています。

 

 お話を通じてわかったのが、スウェーデンは林業に限らず、民主主義を重んじる国ということで、原発を例にとっても、国民投票で廃止を決め、その代替として木質バイオマス含む再生可能エネルギーの生産量の目標値を定め実行しています。また、釜石も含めて日本でも皆伐してそのままの山林が増加していますので、すでに100年前には規制する法律が定められていたというお話も印象に残りました。

 一方で、スウェーデンは高低差が少ない=林業にコストがかからない地形で、さらに、乾燥しているために植林をしなくても自然に「トウヒ」という建築用材して使える木材が成長するという点では、日本よりも林業で儲けを出しやすいというのは当然な面もあります。

 参加者からも、バイオマスについてや、スウェーデンで林業にかかわる女性について、などスクール始まって以来もっとも活発な質疑応答になりました。

 

 先進国を参考にすれば日本の林業もうまくいく、という単純な話ではありませんが、海外の事例、国内の先進的な事例を、これからもオープンセミナーでご紹介していきたいと思います。

 

ニルソンさん、内田さん、ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

(林業スクール事務局:手塚)

 

林業スクール<短期集中Aコース>締め切り迫る!

 現在、第2期を実施している「釜石大槌バークレイズ林業スクール」。8月19日〜23日に合宿形式で行う<短期集中Aコース>とおなじく10月8日〜12日に行う<短期集中Bコース>の受講生を現在、募集しています!

 

<Aコース>はすでに定員の10名に近い申込をいただいていますが、<Bコース>はまだ余裕があります。

定員を超えた場合は、作文の内容などをもとに、受講いただく方を選ばせていただきますので、ご了承ください。

 

締め切りは

<Aコース>=7月22日

<Bコース>=9月 9日
となっております。

 

カリキュラムなどの詳細は、釜石地方森林組合サイト内の「釜石大槌バークレイズ林業スクール」のページをご覧ください。

http://kamamorikumi.jp/education/curriculum.html

・このスクールは英国の金融機関バークレイズグループのご支援で、受講料は無料で実施しております。参加者の釜石までの交通費や宿泊費は自己負担となりますので、ご了承ください。

・宿泊先は、釜石市内の施設を主催者で手配しております。宿泊費は3000円(食費はのぞく)です。

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